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2015-02-05 16:20    ミュウミュウ ショルダーバック
 夜の街にでも飛びだしたかった。どこかスナックにでも飛び込んで、強いお酒をあおってみたい、と思った。 「おい。どこにゆく——」 「離婚する女でしょ。どこにゆこうと私の勝手じゃありませんか」 「まだ、話はすんではいない。離婚するといっても、きみをこの家から追いだそうというんじゃないんだ。もう少し落ち着いて、話をきいてほしい」  それから慎平が切りだした提案に、亜希子は正直のところ、自分の耳を疑った。離婚はするが、この家を出てゆくのは慎平であり、亜希子ではない。亜希子には慰謝料として、自分の身代(しんだい)のすべてを残す。この成城の家屋敷のすべてと、伊豆や御殿場の別荘のすべてを残す。  慎平は、そう言うのであった。 「そんな。それじゃ、あなたは——」  亜希子は、ほとんど、茫然とした。慎平は裸一貫で、この家を出てゆき、女のアパートに転がりこむとでもいうのか。  成城のこの家は、もともと慎平の親の代からの家である。亜希子は望まれて、慎平の嫁としてこの家に入ったのである。  離婚される、ということは当然、この家から追いだされることだと判断していた。またその前途への不安も、女としては当然、大きかったのである。  それを慎平は逆だという。  自分から出てゆくのだという。  どういうことかと、亜希子はふらふらとソファに坐り、お酒を下さい、とかすれた声で言った。  亜希子はウイスキーを飲んだ。  気持ちを鎮めるためだった。  でも強い酒は、胸をかっと焼いた。  その耳に、慎平の声が入ってきた。 「亜希子、つらいと思うが、わかって欲しい。とにかくおれは、事業に失敗したんだ。近いうちに不渡りをだして、会社が倒産するのはもう眼にみえている。円高が原因とか、政府の経済運営が間違っているなどと、大げさなことを言うつもりはない。とにかく失敗は失敗だ。おれはいずれ会社を畳んで、なにもかもやり直す。零(ゼロ)からやり直す。きみと別れて、ここを出て、その新しい女と何もかも、人生をやり直したいんだ——」