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2015-02-05 16:02    クロエショルダーバック
「…………」 「古川たちはその金を銀行や証券会社に預けて利息を取るだけでなく、既存の色んな石油会社に出資し、配当金を受取っては|懐《ふところ》に入れていたようだが、保守党反田口派や野党やマスコミがうるさくなったので、アラブ産油国の一つのアラダブに形式的に進出した。そこで、大日本石油発掘の創立のキッカケとなる話が持ちこまれた。  話を持ってきたのは、国際弁護士でもあったし、国際利権屋でもあった|松《まつ》|木《き》|玄《くろ》|人《うと》だ。昨年、アフリカのアンゴラに石油開発の調査に行って、ゲリラにでも襲われたのか消息を断ってしまったあの松木だ。  アラダブではイギリスのR・B・O、つまりロイアル・ブリティッシュ・オイルがほとんどの石油鉱区を独占していた。  ところが、R・B・Oはアラダブ政府の鉱区国有化が予想していたよりずっと早まることを察知し、それにスコットランド沖の北海油田の開発費を|捻出《ねんしゅつ》する必要もあって、成金国のくせに石油のほとんどを輸入に頼っている日本にアラダブ石油の利権を売りつけようとした。そこで、R・B・Oの秘密代理人でもある松木に、二パーセントの手数料を払うから日本のカモを捜してくれ、と持ちかけた。その点については、我々スプロのロンドン本社が確認をとってある。  R・B・Oとしてはアラダブ石油の利権を全部売り逃げしてドルを|掴《つか》みたかったんだが、そいつは天文学的な金額だから、おいそれとは引っかかってくれる日本の企業は無い。  そこで、アラダブ鉱区の利権の一部だけでも売り飛ばすことにした。  松木ははじめ、古川の海外石油発掘に、R・B・Oのアラダブ石油の利権の一部の料金を二十億ドルと吹っかけた。R・B・Oがヨーロッパ諸国に口を掛けても、五億ドル以上は絶対に出せないと断わられたところなのに……。  言い値の二十億ドルは次第にさがってきたが、古川は本気で買う積りなんかなかったようだ。ところが、田口と会ってアラダブ石油の利権の話をしてから、急に本気になりはじめた。その間の事情についても、君の調査を待つ。  大蔵省や通産省の田口派も乗り気になった。結局、古川の海外石油発掘が百億出資し、古川自身もそこの社長を兼ねる新会社をデッチ上げて、その会社、つまり大日本石油発掘が十五億ドルでアラダブ石油の利権を買うことになった。  十五億ドルと言ったら、当時のレートで約四千五百億円だ。鉱区の利権を買っただけでは仕事にならないから|莫《ばく》|大《だい》な回転資金も要る。  そこで、国民の税金を使っているくせに、貸した相手の企業が石油を探り当てなかったら貸し金を帳消しにし、企業が欠損を続けている間は貸しっ放しにしておくという、ふざけた特殊法人の日本石油発掘公団が、融資どころか七百億も出資して、資本金八百億の大日本石油発掘が作られたわけだ。  その上、これも特殊法人で、税金や郵定預金や厚生年金や国民年金などが運用資金になっている日本貿易銀行が大日本石油発掘に四千億、さっき言った石油発掘公団が出資金のほかに、三千五百億を融資している」 「日本で百を越す特殊法人というと、天下り高級官僚の天国だと聞いたわ。同じ特殊法人の役員でも昇格するごとに元の身分の退職金、それも一、二年で千万単位の退職金が出るし、公団から公庫、公社、特殊銀行、特殊会社、何とか協会などを渡り歩くごとに退職金をさらっていく退職金転がしの“渡り鳥”元高級官僚も多いそうね。そんな人は月給も百万前後も入るし、ボーナスは年に半年分、それに恩給もつくし」  恵美子は|苦《にが》|笑《わら》いして見せた。 「まあ、今度の仕事で、そんな連中を思いきり痛めつけてやってくれ」 「…………」  恵美子の笑いが残忍なものに変った。|瞳《ひとみ》が青く光る。