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サマンサタバサ 財布編集

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 この老婆は足腰の丈夫な人で、晩年も毎日田畑に出ていた。秋の楽しみは大好きなアケビを採りに山に入ることだった。若い頃からアケビが好きな人だったらしいが、歳をとるにつれて抑えがきかなくなり、山に分け入って見つけたアケビはすべて口に入れなければ気がすまなくなった。  アケビは白っぽい透明な甘い果肉だけを食べ、多量に詰まっている種は吐き捨てるものなのだが、老いた婆さんは意地汚くなって種まで全部飲み込んでしまった。結果としてひどい消化不良を起こし、糞づまりになって苦しむのだった。  そして、九十歳の秋、やはりアケビを食べ過ぎて糞づまりになり、三日苦しんで死んでしまったのである。村人たちの間には、好きな物を好きなだけ食って死んだのだから婆さんも本望だろうという冷静な意見と、九十まで長生きしたあげくアケビの食い過ぎで死ぬのは哀れだと同情する声があった。しかし、いずれの人たちも大往生であったことだけは文句なく認めていた。  おうめ婆さんの家ではそれ以来秋にアケビを食うことが禁忌とされ、子供だった彼女は仲間がうまそうにアケビを食べているのがうらやましくて仕方なく、死んだ婆さんをうらんだものだった。もう少し大きくなると、アケビなんかで死ぬなんてばからしい。こんな変な人が先祖にいるなんて恥ずかしくてたまらなかった。この思い込みはかなり長く続いた。  だが、今、このお婆さんの一生を考えてみると、うまい物などなにもなかった貧しい村の中で、自分なりの最高のごちそうと呼べる食物を持っており、それを腹一杯食べて死ねたのは幸せではなかったかと思える。それに、あの平均寿命の短かった時代、九十歳まで長生きできたのは、欲があったからではないだろうか。秋になればアケビが食える。そう念じて毎年秋を待っていて知らぬ間に九十歳になっていたのだろう。アケビのために生き、アケビで死んだ。なんと単純で素朴な生き様だったことか。テープレコーダーで懐かしい声を聞いたので、思いがけずお祖母さんを思い出した。 「ありがたいことでありました」  おうめ婆さんはテープレコーダーに両手をついて仁義を切り、話をしめくくった。 「こちらこそ、大変いい話をありがとうございました」  孝夫も取材者になり切って礼を述べた。  しばし黙り合ったあと、孝夫はどうしてもこの昔話の結論が欲しくなった。 「体によいといわれる物ばかり食べて健康に注意し、自分の健康のことしか頭にないような老人が最近の日本には増えていると聞きますが、おうめさんはどう思われますか」  孝夫の知識は毎月読んでいる総合雑誌から得たものだった。 「分からねえであります。その人の好きずきでありますからなあ。でありますが、わしのお祖母さんにとっちゃあ、アケビのあった一生となかった一生じゃあ、そりゃあアケビのあった一生の方がずっと幸せだったというもんでありましょうや」  おうめ婆さんは空になりかけた孝夫の湯飲みにアルマイトの急須で茶を注ぎ足してくれた。 「しつこいようですがもう一つ質問させて下さい。おうめさんにとってお祖母さんのアケビとおなじ物、つまり、それがあるために生きていられるといった物はなんですか。教えていただけませんか」  孝夫は湯飲みを口に運びながら、最も聞きたかった質問を茶を飲むついでを装っておうめ婆さんにしかけた。 「そうでありますなあ、こうして毎日南無阿弥陀仏を唱えることでありましょうな。南無阿弥陀仏さえ唱えていりゃあ極楽浄土へ行けるだと子供の頃にお祖母さんから教わりましたがな、わしゃあ極楽浄土なんぞなくてもいいと思っているでありますよ。南無阿弥陀仏を唱えりゃあ、木だの草だの風だのになっちまった気がして、そういうもんとおなじに生かされてるだと感じて、落ち着くでありますよ。だから死ぬのも安心で、ちっともおっかなくねえでありますよ」  おうめ婆さんは茶をすすりつつ、淡々と語った。
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