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シーバイクロエジョイライダー編集

「どうぞ」  俺は地図を元通りたたんで、スーツの内ポケットに仕舞《しま》う。 「ロレッタの様子、見てくるよ」 「ごいっしょしても、いいですか?」 「いいとも」  それから少し考えて、付け加えた。 「行こうぜ、相棒」  助けを求める瞳《ひとみ》を見なかったことに出来ないのが、俺の性分だ。  俺達が集中治療室に着いた時、すでにロレッタは移されてきていた。  ひどいありさまだった。  まだホテルの部屋に転がっていた時の方が、マシだったようにさえ思える。  顔の左半分はガーゼで覆《おお》われ、唇は何ヶ所も切れて赤黒く固まった血が貼り付いている。  シーツの下は裸のようだが、胸元は分厚いギプスで固定されているため、ご自慢の可愛らしい乳房《ちぶさ》は両方とも見えない。右腕は肘から先がギプスに包まれている。  左腕は、右腕と同じような状態で、しかも天井から細いワイヤーで吊り下げられていた。  低い鼻には、透明なチューブが突っ込まれている。  眠っていた。  まだ麻酔が効いているようだ。
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